MCA無線とは

MCA無線は800MHz帯の電波を利用したデジタル業務用移動通信です。
マルチチャンネルアクセス方式という複数の定められた周波数を複数のユーザーで共同使用して通信を行います。中継局が複数の通信チャンネル（周波数）から自動的に空きチャンネルを選択して割りあてる通信方式を取っており、一定数の通信チャンネルを多数の利用者がスムーズに通話を行う事を可能にします。

無線機同士で通信するのではなく、全国にある中継局を通して電波を送っているので、通話範囲は北海道から沖縄まで全国通信が可能である事が大きな特徴です。
また、エリアを区切れば、関東、近畿など拠点間通信に最適です。
また、ユーザーコードで管理しているため、他者に通信を聞かれることはありません。

中継局は24時間365日体制で保守管理されており、最大限の耐震対策、電源装置は非常用の自家発電装置を完備で停電時にも安定したサービスが可能です。
また、利用者が業務用に特定されているため電波の輻湊（電波が込み合うこと）が少なく、災害時の防災・危機管理の緊急連絡用としても活用でき信頼性が高く、低コストの通信システムとして注目されています。
既存設備のデジタル化や指定避難場所に必要な通信手段の確保、J-ALERTへの対応など多くの課題を解決することが可能です。
さらに、日常業務では部門ごとの利用、緊急時など連絡が必要な際には部門間を結んでの通信も可能です。